舞台写真
===初代星と引力の話===
☆原初の宇宙を照らした宇宙第一世代の星たち・初代星(ファーストスター)。
宇宙最初の星は、ビックバンの後に初めて生まれた「重力」によって誕生したと聞きます。
太陽の百万倍もの明るさで輝いたその初代の星たちが、やがて寿命を迎えて爆発。そのとき宇宙空間にまき散らした元素が、現在の宇宙・銀河・惑星、そして生命の源になったというストーリーを知った時、私はA-sha Maiの「万有引力」という曲を思い出しました。
☆ギャラクティック・ヴォイス=銀河の声とも称賛されるA-sha Maiの唄声。その魅力は、まるで最初の星を生んだあの重力のようです。私たちの細胞を直接ゆさぶり、眠っている太古の記憶をよみがえらせる強力な魔法。彼女の音楽をみちしるべにしたら、皆でこの宇宙空間の物語の痕跡を自分たちのからだの感覚や意識の中に見つける旅ができるかもしれません。
☆星をみる人たちは、空のかなたに「過去」を観ます。ココから百万光年離れた星に観る光は百万年前のもの、つまり「過去」そのもので、もしかしたらその星は「今」この瞬間にはもう宇宙に存在していないかもしれないのです。 同時に「有る」のに同時に「無い」―そんなふうに「時間」や「空間」の枠を飛び越える感覚は「音楽」に似ていて、それだから音楽家は宇宙の話をしたがるのかもしれません。
(総合音楽プロデュース流星・松本MOCO)